大学の就活ではIT企業に絞り業界研究をしていました。丁度その時期に学内の企業説明会があり、その時に当社の社長と人事担当の方から会社の説明を受け、会社の可能性とお二人の人柄にすっかり魅了されてしまいました。またその時に社長が放った「技術で北海道に貢献する」との言葉に、北海道生まれ北海道育ちの私は入社を心に決めました。入社後、札幌での勤務は2年でその後は新横浜・名古屋と北海道を離れて合計7年の生活になりますが（笑）、入社した時の気持ちは今でも色褪せることはありません。

40名ほどのチームで自動車の神経部分と言っても過言ではないECU（電子制御回路ユニット）を開発しています。ECUはヘッドライト・エンジン・ウインカー・ワイパーなど自動車の保安部分を制御する重要なパートになります。日本の自動車産業の中心である名古屋には多くの協力会社が存在し当社の名古屋オフィスは10名体制で、北海道と分散して開発を進めています。手がけたECUは北米・ヨーロッパ・東南アジア・インドなどへ日本製の自動車にマウントされ輸出されます。自分たちが手掛けた仕事が北海道だけでなく世界中に貢献していると思うと感慨深いものがあります。

入社してすぐに携帯電話のアプリケーションの開発に携わりました。それは携帯電話の取り扱い説明書的なコンテンツになっており操作に迷った場面で使用するアプリケーションで、メジャーなものではなかったのです。リリースして2年後くらいに偶然、妻の家族の携帯電話を見る機会があり、その画面にはなんと自分たちが開発したアプリケーションが鎮座していたのです・・・嬉しいのと懐かしい気持ちが混ざり合い言葉にできない喜びを感じました。そしてその時に改めて、エンドユーザーの気持を忘れない製品開発を心がけようと誓いました。